夏の空 伸ばせば手が届きそうな 夕焼に細めた目眩しそうに 雲の形をみてたいつまでも 僕はいくつも歌を作ったけれど 君が笑った夕方のあの感じを 一度もうまく 歌にできずにいるんだよ 自転車の後ろでへたくそに口笛を 吹いてた 愛だとか恋だとか 思わず言ってしまいそう 夕方が残る町 写真に残せない七月の全て 大げさな言葉すら 思わず信じそうな 柚子の葉や風の色 君の目から世界を見てみたいのだ 一度でも 帰りの列車をわざと見送っていく 塩素の香り 踏切の音がしている いつまでも さよならといったとき 海風が駆けていきました 遠ざかる 夕方が 瞳の中で揺らいだのを見てた 大げさな言葉すら 語りつくせないだろうな 小さな手 振りながら きみは知らない人みたいだった いつまでも 夏のようにさ