誰が見ても美しい そんな色の絵が描きたい 筆の止まったアトリエ 正しいことが知りたい 確かなものを増やして 楽になれた筈なのに あなたに渡す手紙は 一文字目だって書けない あなたと僕の目が見たもの 同じものだけど同じかな 名前のつかない心根が ここだよって泣いている あなたを守る言葉が 誰か傷つけたって あなたを守る言葉は その為だけのもの ららら いつか嫌ったあの歌が 頭から離れないのに 大切だったあの言葉 いつから響かないんだ ゆらり 天秤は揺らいだ 秒針のリズムと一緒に いつまで経っても変わらないもの ひとつ探している あなたと僕の距離の中に 幾千もの あなたがいること 同じように 僕がいること 二人は確かめ合う あなたの零す言葉が 僅かに震えていて 言葉の盾に隠れた 心が見えたんだよ あなたがいつの日か見たもの 同じままそこにあるのかな 息つく暇もない速さで 心さえ変わりゆく 祈りを宿す言葉が まだ届かなくても あなたを想う言葉は その為だけのもの 明日 僕らどんな顔で 笑い合えるのだろう わからないから言葉に 祈りを託すんだろう ららら 書けなかった一文字が 書ける気がしたんだよ