恋愛体感温度に致命的差があると言っていた君を サリンジャーの少年みたいに笑いとばした白日場面。 手紙の付録、君の部屋の香りのせいで思い出せた。 一足先に手を振って再見(さよなら)の笑顔。 もう会えないと直感予報。 次に会った君は君。でも、あの日と温度のちがう君。 俺は群青の夜明け通りに1人、アローン。 額に手をあて熱を測る。平熱を感じた… 君色街の風を あびる度にふらついて、 君にしかられて いるような気分を味わえるよ。 それと同時に今の俺のモノ足りなさを感じて、 失笑して。 早い者勝ちのシステムになって どれ位経ったのだろう。 君もそんな恋にノッてしまうの? サリンジャーの少年は通用しないってことなんだね? 俺は群青の夜明け通りに1人、アローン。 道端には誰かの抜け殼、 今日もどこかでメタモルフォーゼ展開中。 額に手をあて熱を測る微熱を確認した。