とてもチープな歌だった 初めて書いた 自分の歌は 顔を 覆いたくなるような本音が 隠し方も分からず並んでいた 誰かに届けるなんて露ほどにも思わ なかった 自分の中にだけしまって それだけで満足だった もしも誰かに聞かせるなら・・・ うーん、ではまず未来の私に届けて 『幸せだよ 笑ってるよ 毎日わくわくしてるよ 安もんのギター一発で動き出した私 の歌 時を泳ぎ 雨をしのぎ 今どんな顔してますか 今日もわくわくしてたらいいな』 それは途方もない時間だった 学び得てきたルールも無用な 嬉しくて泣く 悲しくて笑うんだ キモチ のカタチ さえも見えなくなった それでも力絞って 疲れた体起こしたらさ またいつか誰かに出会って 新しいルールを足して むずかしく考えていたかな うーん 今風まかせに 歌ってみよう 『幸せだよ 泣いているよ 毎日せかせかしてるけど 安もんのギターいっぱしの 宝もんに買い替えてやった 声を枯らし 心削り 疲れた顔に見えるけど 今日もとりあえず 歌っているよ 涙の雨で咲いた花 臆病風で飛んだ空 思い通りいくことだけが 全てじゃないんだなあ 『幸せだよ 笑ってるよ 毎日わくわくしてるよ 不思議と同じ言葉が 意味を増して今刺さる 時を泳ぎ 雨をしのぎ 今どんな顔してますか 今日もわくわくしてたらいいな』