希望通りの朝が来て 陽が瞼を射したなら まず僕は此処にはいないだろう あいつが鳴らす アコースティックギター 掻き鳴らされる振動が 君の心臓のコードを打たせたろう 暗闇にひとつだけ 輝いてた星から 君が遠ざかった あの日から それは僕を救うようにして 君が振るわせた空も 君が伝えた温度も 届かないだろう いつの間にか知ってしまった 暗闇が照らすあの丘 夢中で走り出していた 「いつも通りだよ」 なんて馬鹿らしいほど光を 伝えながら ある少年誌に付いてきた とても小さな望遠鏡 レンズ越しの光を憶えてるかい サイズの割にはよく見えて 昔描いた宇宙地図を 答え合わせとこっそり手直した 暗闇にひとつだけ 輝き出す光で 君はガラス玉を 焦がしたろう それは君を嫌うようにして 君が奮わせた勇気も 君がつたえた明日も 消えてしまったね いつの間にか忘れてしまった 暗闇が輝るあの宙 少しずつ遠くなっていた 「すごく綺麗だろう」 なんて馬鹿らしいほど光を 伝えながら 君の描いた宇宙地図を裏紙にしてさ この音を描き続けるつもりさ 君の望んだ僕ではないけど 君の描いた夢の地図も 君のまだ知らない星も 其処に在ったよ また僕は印を付けるのさ 君が指した星の色も 君の食べた夢の跡も 同じもんだろう いつの間にか変わったけれど 光が咲くあの夜空を 今僕は此処に鳴らすよ 「君と同じさ」 なんて馬鹿らしいほど光を 伝えながら あの頃に見てた夢の続きさ