坂の途中 浮かぶ面影 急な道を転げ下るように 過ごした日々や咲いていた花の 名前も忘れてしまうだろう 良いことがあればその分だけ 悪いことが待っているんだよねって そんなことはないよってそばにいて くれたら あの時と同じように時は 止まったままで あなたの存在のデカさに 今更 何度も ずるいよ ごめんねって ありがとうって 頬を撫でて 会いたくて ずっと好きだよ 誰よりも早く目を覚まし起きて 頼んだ覚えはないはずなのに しんどい顔を見せずに作る 朝ごはん いつもの弁当 遅刻するぞと甲高い声 夢うつつ あと少し 不愉快で お決まりのやりとりさえも 愛おしいよ 一言多いイヤなとこも懐かしいね あなたの柔らかい背中に 包まれこれ以上 ないほどの 優しい木漏れ日 さざなみを聞いて 香る潮風に花が揺れた きっとそう 受け止めきれないほどの痛みも 張りぼてに描いた日々の揺らぎも 困り果てた先に光って 嘘みたいに笑ってて あなたのその優しさに 今更 気付いて 苦しいよ 許せなかった何もかも 全て消えて 真っ白に確かに続く あなたの存在のデカさに 今更 何度も ずるいよ ごめんねって ありがとうって 頬を撫でて 鮮やかに花びら舞って いつかまた 会いたくて ずっと好きだよ 坂の途中 登り切るまで