彗星が落ちる そんな報道が僕らの街中を 駆け巡っていた 未曾有の事態に誰もが隠れていた 絶望と目を合わせたのだろう そうして ただ時間は こぼれ落ちていった 空が煌めいたのを 君と見ていた 一等星が遠く光って 煌々と照らしている 瞬間 僕らは綺麗だなんて 口に出せずにいた 微かな希望の灯りを灯せ ステラ・ノヴァ 民衆は語る これは遥かな過去から 決まった運命なのだと 都合のいい理由だ なあ 受け入れるためだと 自分を騙すような 予定調和をドラマなんて 呼べないんだ 夜がまた僕らの隙間を蝕んで 震えた手のひらに熱が通えば 一等星の後を追って 僕ら走り出していた 瞬間 走馬灯のように 抱いた思いを見つけた どうやら 大切なことから忘れていく ステラ・ノヴァ いつか最期を迎えて 永遠なんてないと知る 幸福も不幸でさえも 0に変わるのかな こうして また隣で 夜明けを待っていた 綺麗事はいつしか願いに 変わりゆくのだと 今気付けたから 一等星が遠く光って 瞬間 僕は手を握る 最期を待つより 伝え残したことがあるから いつかは夢を見たまま 眠りに就いて 空に煌めくひとつになること 君が君になるための ステラ・ノヴァ