造花の街 feat. 綜花

歌詞

縁をなぞる 円環の水 繰り返して 重ねてしまう 針が刻み 俯瞰に刺さる 重い耽っては 求める微かな糸 ここは楽園、自由でつまらない 子供だましのレディメイド 煩悩がざわめく 造花の街、ただ過ぎる 感覚に慣れてしまう スクリーンの外側へ 逸る音がうるさいから 霧の向こう おとぎの夢を見てる ずっと 今もまだ ラウンジに嘘月が光る 普通でいれば 咎められない 軌道に沿えば 嘲られない 楽しそうね 不自由もなく それでもただ 箱庭の蓋を見て 肺が苦しく、呼吸が主張する こべりついた価値観さえ 淀みに溶けて離さない 仮初の強がりが 足に抱き着く それでも 払って払って払って、迷いまで 錆びついてた秒針が 新しい音を継ぐ 造花の街、暮れる人 様式を破り捨てて スクリーンの外側の 本物の月の形 霧の向こう おとぎの国があると 茨の鎖を 抜け出して 篝火に 今日も ささやかれて