日に焼けた壁の跡 カーテンを 閉めれば無縁になるのはわかってる 外に出た途端強くなる雨 「もう神様も僕のこと 嫌ってるのかな」 受けた傷は塞ぎたくても、 消えたりはしないよ 知らないふりして 幸せそうにするのも 僕らの癖だったね 君の名前をもう一度呼べるのなら もう君の前で泣いたりしないから 「聞いて、不器用な僕の言葉を」 隠した気持ちがまた目から出る前に 何度も僕を撫でるやさしい風 君のやわらかい手に似ていた 白い息も君といれば ぬくもりのかたちに変わっていた 染みる傷は守りたくても、 滲んで広がっていくよ 気づかないふりして 幸せごっこするのも 僕は嫌じゃなかったよ 君の名前をもう一度呼べるのなら 下向きな感情も 隠して強いふりをするから 不器用な僕の気持ちを聞いて 君の名前をもう一度呼べるのなら 神様のせいになんてしないから 「聞いて、不器用な僕の気持ちを」 頬を撫でるやわい手、 僕だって君にあげるよ 不器用な僕のこと またすきになってよ