喧騒を越えて 曲がりきった本能を 愛撫するように 一生に一度 暗くなった灯を灯して 感情を超えて 写し出したいものが あったのは確か 緊張を解いて 足のつく先を見ながらゆく 夢の中でも地に足つけたよ 今だけ 今だけ 月を見ていた 別れの時はいつも悲しいけど 歩き出さなくちゃ 粉のような時代の向こうから 柔らかく日々を運ぶ手 繰り返す夜は見守ってて 動かない今をなぞる手 だけどいつか錆がとれる日を待って 動き出す 動き出す 月を見ながら 別れの時を追いかける強さで 歩き出せるように 粉のような時代の向こうから 柔らかく日々を運ぶ手 繰り返す夜は見守ってて 動かない今をなぞる手 当たり前ではないとしながら 目を閉じる事の幸せ 音のなる方へ誘われて 歩き出せるだろう ああ 重なりゆく 瞳の奥 生まれ変わったなんて冗談 星屑の影 追いかける手 我儘だった全部全部 もう怖くはない 抜け出せるよ 今 絆された心全部 突き刺して嘘にして頂戴 迷いながらでもいいんだ 永い歌は終わる