嘆く声は霞み 置き去りに 君は君だけの国を創ってる ねえ教えて 半分の世界はどんな色で どんな匂いがしているの 誰にも見えないパレット 絵の具重ねて 君は言葉さえ塗りかえて笑っている どうして そばにいても心の端ですら読み取れない こんなに望んでても 同じ気持ちになれないなら 早く片方を奪って 「煙たがる群がり 遠巻きに 僕は僕だけの国に逃げ込んだ 空に垂る心の根 雨粒を全て食み 透明な花を育てる 誰にも見えない偶然 ずっと重ねて 人はそんなのを奇跡だと名付けたから 残した悲鳴を閉じ込める箱を 開く勇気も無い このまま宙に溶けて 優しい繋がりに縋りたい」 一瞬の嘘を隠し切ったまま 君は君を底に沈めた 続く右だけの視界 永遠の廻廊を歩き出す 終わりのない賑やかな記憶のパレード 憧れ哀れみ嘲りが混ざっている どうして 分かれ道が生まれるよりもっと前なんて 神様 気づかせないで 同じ気持ちになれないでしょう そばにいたい 深く絡む思慮を摘み取って こんなに願ってても 同じ世界が見えないなら 君の半分になりたい