一夜目は花、 貴方に触れたら朽ちて逝く そんな命も悪くはないわ 祈る言葉が 赦されるのなら ”希望”と云う名前を附けて 夢の中でなら私は飛べる 鳥籠の鍵を開けて 私何にでも為るわ 二夜目は雨、 貴方に口附け涜される そんな定めも悪くはないでしょう 重ねた罪の荷 亡くした眸に 「私も要らないわ」と微笑った 浅い眠りから醒めれば また独り イステラ イステクァスケシュマ キエラソマラ 三夜目は月、 貴方を照らすたび欠けて逝く そんな命も悪くはないわ 幾夜目の夢 指折り数え ”希望”と云う名前を附けて この絶望(おわり)に