珊瑚の砂が乾くと 南の風も止まるね 引き潮の波打際 雲の影も動かない グラスに雨がつくった 小さな海を覗(のぞ)くと 手のひらで白いボード 沖へあなた漕(こ)いでゆく ねえ何を見つけたの夏の日に 未来の時間があなたの信じた まぶしい波をたどって 私の岸へと着くように祈った あなたの言葉のように 心の深いところに 優しさがそっと積もる 瞳閉じて見ているの 水の輪が広がるわきらめいて どんなに遠くにあなたのボードが 消えても分るわきっと 夢よりまぶしいひとだから…… あなたの見つけた未来の時間が 二つの水平線に ひとつの影を映してたらいいのに……