環状を乱さないように 小心を刺して はい、どうぞ 「君こそがまさに主人公です」 あれ?それ?だれ? 壇上を汚さぬように 淡々と目立たぬように 誰かの光を浴びぬように 僕は黙っていた 行き場のない声が溢れて 空いた口をただ埋めていった 「もう、いいよ」って零れた言葉に 今 「いいの?」って浮かべていたんだ 「もう、いいよ」って留めた言葉の 理由が 今、隠れてしまったんだ 感情に呑まれぬように 少年Bのフリをした 「僕は君を支える役です」 は?それ?だれ? 居場所のない影に怯えて 空いた穴へただ落ちていった 「もういいよ」って求めた言葉に今 「いいの?」って数えてみたんだ 「もう、いいよ」って溺れた僕の声 を 今、掬ってほしいんだ 「もう、いいか」って思えたこの体 に 「いいよ」って分かってほしいんだ 「もういいかい?」って届けた僕の 声に 「いいよ」って返してほしいんだ