生緩い風が吹いて 眠い目をこする君の 後ろ姿が好きだった くしゃくしゃに丸め投げた 手紙に書いた 精一杯の「一緒に帰ろう」 一歩前を歩く その距離感が心地良くて 光の粒と揺れる髪に まぎれもなく恋をした ただ春が来て それだけで 君が笑う 僕もつられて笑う はらり落ちてゆく 花と一緒に 描く 淡いショートショート こっそりはさんだ 春の栞 角を曲がるバスが 君を乗せて行った 耳を満たすラブソング 魔法が解けていったみたいになった 風景に 気が付いたのは もういつだっけ 明日会えるだけの その距離感じゃ足りないくらい 予報外れの雨に紛れ ポタリとつたう 涙の意味は? ただ幼くて それだけで 春の午後にひとり 夏焦がれて はらり散ってゆく 花と一緒に 揺れる想い もう少し... 春が来て 思い出す 君が笑う 僕もつられて笑う ひらり舞ってゆく 花と一緒に 届け 淡いショートショート 心に刻む 春の栞 こっそりはさんだ 春の栞 Lalala〜