ある日スターは歌って 僕はそれに憧れた 誰よりもうまくやる 自信だけがそこにあった 君も別の夢見つけ 僕らは酔って語り合った 遠足の前の日の 夜みたいな興奮だった でも 「今からでも遅くない」 じゃ教材みたいじゃないか 「信じればうまくいく」 なんて宗教と一緒じゃないか 全部売り文句だ 僕はそのとき大人になった 夢見てたスターにはなれなかった みんな歳を重ねていく 幸せ手にするブームで 僕はまだ夢の中 起きたまま眠っている 僕は頑張らなかったの? 才能が全然足りなかったの? 必ずしも報われない それはわかっていたんだけれど あの日スターは歌って 僕はそれに憧れた 苦労自慢と綺麗事と ありふれたラブソングを歌う 夢やぶれた人はいつも 一等星のとなり 「照らせ!」 だなんて言えないけれど 僕はここにいる 夢見てたスターにはなれなかった