斑(まだら)は私(し) 挙(こぞ)って鏡(きょう) 玉(ぎょく)を破(やぶ)る 僅(わず)かな時(とき)で 慄(おのの)きを 眺(ながめ)みるももてあそぶも 万物(ばんぶつ)を得(え)り 箱舟(はこぶね)を 待(いまか)たざるを さあさ、くちらにて!! 彼(か)の地(ち)を 知(し)りえたとして 弾(はじ)くも手(て)は 音(おと)は蛻(もぬけ)に 届(とど)かず過(す)ぐ 唯々(ただ)理由(りゆう)を 理由(りゆう)をと鬻(ひさ)ぐ りことにも叢汚(むらくも)あり 彼(か)の地(ち)を 知(し)りえたとして 急(いそ)ぐも手(て)は 友々(ゆゆ)は蛻(もぬけ)のから 嘔(うた)啼(な)く 唯々(ただ)理由(りゆう)を 理由(りゆう)をと鬱(ふさ)ぐ あくるに陰(いん)沫(まつ)あり 彼(か)の地(ち)を 知(し)りえたとして 禊(みそ)ぐも手(て)は 夜(よる)は蛻(もぬけ)を 叶(かな)わず逝(ゆ)く 唯々(ただ)理由(りゆう)を 理由(りゆう)をとあえぐ かいなにも黒点(こくてん)あり 彼(か)の地(ち)を 知(し)りえたとして 禊(みそ)ぐも手(て)は 朝(あさ)は蛻(もぬけ)を 追(お)わず幾(い)く 唯々(ただ)理由(りゆう)を 理由(りゆう)をと仰(あお)ぐ あすこに人影(ひとかげ)あり 理由を―