爪先で歩いたら 風がサワサワして 密やかに囁くの 耳元に ああ、この香り 何かしら? そう、これは ルソーのグリーン 今動いたのは? ウーン、あれはねェ クレーのオレンジ 眼を閉じて ゆっくり 見えてきた シャガールのブルー きまぐれな夢みたいな 時の流れは緩やか 木漏れ日映す昨日へ 溶け始めている 摺り足で歩いたら 砂がシャラシャラして 軽やかに色躱す 足元に ここにこうしてるの フウワリ 何も考えない 動いたりもしないし そーっと 横になってるの(ウン) こんなことはしたことがないから はじめは心が忙しいかも 静かに、静かに、静かに、 わたしの心 静かに やわらかく腕に触れたのはだれ? 風のような、水のような、 光のような、 生命のような、わたしの影のような 言葉はなくても話している 感じるだけで解っている ああ、もしかしたら わたし、わたしに遭ったのね きまぐれな想いみたいな 時の流れは緩やか 水面に光る明日へ 溶け始めている わたし 雲に溶けてしまって 風がさらっていく すんなりかわいた翼 色はしろ 太陽の 眠ってしまう 一瞬前の あの気持ちに とってもにている こんなに、愛していてくれる わたしも、愛している 静かに、愛していてくれる わたしも、愛している 愛していてくれる 愛している 愛していてくれる 愛している 愛していてくれる 愛している