真夜中の乾く月 ブランコの水色 夕方の足跡 誰も居ないよる 軋ますベンチの隙間が 静けさを頬張るよるは 規則を持つ風が吹けば 正しくスカートが揺れる 肌を凍ます季節によって 思い出すこと 鳴り止まないメロディと虚しいよる 寂しげなひかりが影を描く ひとりじゃあないよと なぐさめるように きみがぼやけてみえなくなるまで ただそれをみていた願うように 本当は解っていたの もうきみは居ないこと 真夜中の乾く月 ブランコの水色 夕方の足跡 きみの居ないよる あまい涙のせいで思い出すこと 色彩のないキャンバスに描くよる きみがぼやけてみえなくなるまで ただそれをみていた願うように 本当は解っていたの もうあさは来ないこと 軋ますこころの隙間で つめたさに絡まるよるは 記憶がうつくしくひかる やさしくスカートが揺れる きみがぼやけてみえなくなるまで ただそれをみていた願うように 本当は解っていたの もうきみは居ないこと またね ああ なにもないよる