今日からトビラ開け放つ 覚悟は決まらないまでも 少しは取り返せたらいいよね 呪縛に成り代わってく影 自動ドアにはさまって動けない 目の前は ひしめく人波 僕は澄み渡る天井のあやつり人形 愛しい光と闇 集めて持ってきた 思い出の幻肢痛 すべて 護れなかったあの日から うずまく上善のなか 出会う 赫き同士 ほら驚いてくれもしないSociety やり過ごそうね 心の波間 巣食いの手を差し伸べ合う二人 「ギマンか、ギゼンか?」 「言われてもやめられないもので」 ああ 陽だまりや照明を 意のままに操るよりも 亡いものに苛まれるのを 選んでしまうのは なぜ さびしい骨を覗かす表情 見合って、笑い合って、 刹那に終わるそれこそが 求めてたギプスだと知る (監視モニターのモザイクが 笑ってる) ナレーション むなしい名前で 句読点をはさんだ 帰り道、タンポポ、ムスカリ。 恐ろしいのは どうしてさ? もらった言葉がくすぐったいのに 笑えないのは どうしてさ? 護るものがない僕は (何もできない)