Ah 私はみんなから 神の加護を受けた 聖女と呼ばれてた Ah 私は傷や病気を 治すことができたから 聖女、と。 ある日訪れたのは 美しい女のひとで 顔に 痣が まるで呪われたみたい いつものように 手を翳し 祈りを捧げたけど 痣は拒むように 消えなかった 何でどうして 狼狽える私に 彼女は薄く笑いかけて 去って行ったの Ah 最近 訪れるひとが増えてきて 何故かと思ったのよ Ah 病気が流行っていて これは魔女の呪いだと 聞かされたの そうして捕らえられたのは 美しい女のひとで 違う! 違う! そのひとは魔女なんかじゃ――! どうしてなの? どうしてよ? 顔に痣があるだけで 魔女だなんておかしいでしょう!? あなたはもう すべてを ねえ 諦めた瞳をしていたわ 私が信じるから 私が愛するから…!