あなたが 観せてくれたあの古い映画のこと 憶えてる もう筋書きは忘れたけど、 ヒーローとヒロインの甘い口づけが まるで目の前のことのように今も 静かにぼくの胸に広がる 朝の来ない夜のように幾夜もふたり 手を取り合い 秘密の階段降りて行けば 怪物たちのびろうどの円舞曲 まるで 幼い子供のように遠い世界の真実を 識る おやすみ愛しいひとよ、 物語りはいつか終わるもの だけどあなたにあげた役は此処より 永遠に続いて行くはず まるでいつかのキスシーンのように 幽い宇宙にどこまでも拡がってゆく さよなら、おしまい また、いつか逢いましょう。