ああベツレヘムよ などかひとり、 星のみ匂いて ふかく眠る。 知らずや、今宵 くらき空に、 とこよのひかりの 照りわたるを。 ひとみな眠りて 知らぬまにぞ、 み子なるキリスト 生れたもう。 あしたの星よ、うたいまつれ、 「神にはみ栄え、地に平和」と。 しずかに夜露の くだるごとく、 めぐみの賜物 世にのぞみぬ。 罪ふかき世に かかるめぐみ、 天より来べしと たれかは知る。 ああベツレヘムの きよきみ子よ、 今しもわれらに くだりたまえ。 こころをきよめ 宮となして、 今よりときわに すまいたまえ。