♪♪♪ 貴方はもう忘れたかしら 赤い手拭マフラーにして 二人で行った横町の風呂屋 一緒に出ようねって言ったのに ♪ いつも私が待たされた 洗い髪が芯まで冷えて 小さな石鹸カタカタ鳴った 貴方は私の身体を抱いて 冷たいねって言ったのよ ♪ 若かったあの頃 何も恐くなかった ただ貴方のやさしさが 怖かった ♪ 貴方はもう捨てたのかしら 二十四色のクレパス買って 貴方が描いた私の似顔絵 巧くかいてねって言ったのに ♪ いつもちっとも似てないの 窓の下には神田川 三畳一間の小さな下宿 貴方は私の指先見つめ 悲しいかいってきいたのよ ♪ 若かったあの頃 何も恐くなかった ただ貴方のやさしさが 怖かった ♪♪♪