擦り切れた 風の音 瞳(め)を閉じると 罅(ひび)割れた 壁の部屋 浮かんでくる あの頃は ひとつしかない果実 ふたり分け合った 愛しさも 時だけは 止められない 気がつけば 思うより 影は長い どれくらい 安らぎをくれたろう 救われてばかり... おまえだけでいい それだけでいい この手のなかに 残るものは wow しかたなく 溢れだす 涙もある 俺たちは 拭いあい 暮らしてきた ほんとうは いくらでもある道も ただひとつ選び... おまえだけでいい なにもいらない 渇いた胸を 満たすものは おまえだけでいい それだけでいい この手のなかに 残るものは wow