知らぬ顔して 追い越す列車の 行先表示を見る 水面の中に 浮かぶ映像 すぐに流れてく 青めいた空 気付かぬうちに 伸びて白くなり 混ざりあったら 思い出すだろう 過ぎて行く 退屈なような そうでもないよな 生活が 名前のない 小人の群れが 隅のほうで 歌う 偶然出会い 夕暮れ時に 駅で吸うタバコ 言葉の束は 煙に巻けずに こびりついている 守られていて 背伸びをしても 砂漠は見えない 見える景色は 変わらないだろう 過ぎて行く 退屈なような そうでもないような 名前のない 小人の群れが 隅のほうで 歌う