夏色の物語 ひき潮がつれ去る前に 駆けだしてしまいたい 裸足のままの恋心 月の光が やけたあなたの 背中をそっと 泳いでる 眠れないのは 海鳴りじゃなく あなたの漏らす吐息のせい 言葉にすれば 何かが こわれてゆきそう 強く抱いたら 抱くほど 指のすきま すべり落ちる砂のようね 愛は 夏色の物語 海のインクで書きつづる 潮騒の首飾り さざ波はもう唄わない 叱ってほしい どんな私も 見逃さないで 導いて 許してほしい どんなあやまちも 包みこむように 見守って 腕を離せば このまま 会えなくなりそう だから過ぎゆく季節を とめて とめて ひとりきりで 何処へゆくの 愛は 夏色の物語 ひき潮がつれ去る前に 駆けだしてしまいたい 裸足のままの恋心 裸足のままの恋心