無口になった君のとなりで 僕は毎日 空を見ていた くちびるも動かない横顔が ガラスの向こう すれちがってる心をさがしてた 誰のせいとか 誰のためとか ありふれた思いへ 急ぎたくない 消えそうなキャンドルが揺れている 冬がくるね… 何度目だろう 君と見る雪は 石畳をのぼりつづける そんな幻影(ゆめ)を見てた 蒼い霧に抱かれた君が いつまでも違い um やさしく手をのばし um 哀しい目をしてる いつも君を傷つけていた 欲望だけ見てた 苦い夜がくずれてく たおれてゆく ため息に落ちてく um 消えない痛みさえ um はるかな風の中 um すべてを失くしても um はるかな風の中 愛されるより 愛することを 迷わずに思えば 苦しみは終るのに 変わらない かえらない 微笑みを いつか僕は思いだすだろう おだやかな朝に 出会った頃と同じ瞳で ふりむいた君を 光の中で抱きしめるだろう なにも聞かないで