窓際で寝そべった僕たちは 進んでゆく木漏れ日に 居場所を変えるだけ 花びらが上昇気流に 舞い上がって降り注ぐ日に 遠くから響く 誰かの爪弾くピアノの音 アイスティーに映り込むテレビには 水色の天気図に7つの陽が昇る キラキラと関東地区に 寄せる一筋の雲もなく 硝子のコップ越しに 静かに揺れてる景色を見て もう少しこのまま 恋人の眠るそば 分かりあって誤解しあって 暮らせたなら 何にもない人だと 甘い午後に微笑んで 寝返りうった君は夢の途中 ベランダでひるがえるTシャツが 曇りなき青色に溶け出す晴れた日に 廊下から低空飛行で 声をさらった隙間風が カレンダーを揺らし季節を 進ませる夢を見て もう少しこのまま 柔らかく沈むソファ 分かり合って誤解しあって 暮らせたなら 何気ない仕草と 甘い午後に香るリラ 巡り巡っていつも夢の途中 ぼんやり曇った窓 細い指でなぞった言葉 ただ眺めてゆらぎながら君のそばで もう少しこのまま 君が笑うひなたで 分かりあって誤解し合って 暮らせたなら 流れゆく季節と時が止まる瞬間 寝返りうった君は夢の途中 巡り巡っていつも夢の途中