その左のlightの領域が 滲んで昏れなくて喚いている 期待はしてない袖を君が 触れたら後ろ姿、消える あの最後の 河川敷、下り、嘆く日々へ 「攫ってよ」 後戻りのできない街へ 惹かれあっちゃって 見えなくなって 見栄張って、作り笑い 二人になったって、 言えないんだって 見惚れた夜明け 醒めないでよね 消えたくて、宙にかなし 二人になったって、 癒えないんだって その右の放っている体温が 軋んで眩れなくて喚いてる 痛みを知れない嘘の吐息が 舞台の影を裂いて逃げる 「往かないでよ」 乏しくズレ、ふわり、はぜる君へ 「笑わせてよ」 巻戻しのできない街で 惹かれ合っちゃって 見えなくなって 嫌だって、作り話 二人の最期はね、霧が揺らいで 見惚れた夜明け 醒めないでよね 冷えた手のひらの字 二人の差が開いて、 擦れないんだって 惹かれあっちゃって 見えなくなっちゃった 痛みは増して、消えないんだって 「見た眼を貸して」 『君がいなければ』 その傷跡、それを知るほど 到底、苛立っていく 北へ出た夜風 馳せれなくなって 「見栄」なんて言葉を破棄 「二人になってよ、ねぇ」 キリがないね 射止めた光景 褪せないんだよね 触れたって、もう時は無し 一人になっちゃって、君が揺らいで 惹かれ合っちゃって 惹かれ遭ってちゃって