雨を抜けて歩くはず九月は 水たまりに溶けてしまって 大体そこにあったはずの家の鍵は 見当たらない程に 博多の街宣車はあの子の前で僕を 笑った 冬風は立って気が立った人達を 抜けて 歌う たった六畳半 人知れず叫んだ六畳の中で 時代を嘆いた 冬は過ぎさって 気が狂った自分を見て欲しくて 歌う たった六畳半 冬色の街、電車 16番目のテネシー 歌を歌ってる 夢を覚えてる 時代に流され 16の冬でした16の冬でした 16の冬でした 色が落ち着く空に寒さが巻いた orangeのマフラー 潮風は吹いて 錆びついた月を運ぶ 鳴いていた僕がいた 孤独な街、1人電車 少年は寂しそうで 水色の春を待っている ひとりでに歌い出す 16の冬でした 16の冬でした 16の冬でした 16の冬でした