鼓動が連なって焦燥。 冷えた汗は背中を凍りつかせて、 刻々と、酷々と。 嫌。厭! 虚空を空振って残像。 煮えた心の臓だけが熱を 帯びている。 どうかボクを助け出してくれ。暮 不気味に蝕まれていく。 「奪わないで!」 秒読みの息継ぎを。 魘された幻と冷え切ったこの肌。 刺された針の数が、 増えていく藍の視線が── 誘われた常世 ボクはここで朽ち果てたダンサー? 吐いてなんて幻想 安価な救い求める瞑想 狂った哀が行き場無くす退路 ”最期は一度きり” どうか── 満たされない鼓動が灯ってまた 消える。 刻々と、酷々と。嫌。厭。死 胸の奥で渦巻いている殺した 感情を、翳して! 「奪わないで!」 消えかけたサイレンが、 朱に染まり切ったこのドレスを締め 上げる。 わからないの!視界が 触れられないの!全てが── 溺れたボクにはもうカラダは 構いやしない。 直ちに応答せよ 僅か残った激情燃やして!