曖昧な哀はいらない 泡沫に消えないで 茹 茹だった世迷言 夜迷子の鍛冶(ままごと)は 不確かな温度のまま 「もういいかい もういいかい」 熱は冷めぬまま 「もういいよ もういいよ」は 聞こえぬフリをして 単純な愛を解かし煉って 此処で謳いましょう バテないでよ。この先も ちぐはぐの言葉紡いだら 哭け 哭け 届くまで 聴け 聴け この声を 追いかけっこ もっとしようよ 阿呆晒せ もう一度 惑 惑った夜迷子は 錆 錆びった世迷言 投げかけた言葉と 返ってこない応えと 冷め続く竈門(かまど)は もう、嫌だ 嫌だ 嫌だ いつからかなんて思いだして 夜を過ごしても 「仕方ないね」は続いてく でも本音を吐きたくなって 哭け 哭け 届いてよ 歌え 歌え あの日々を 隠れないで 忘れないで 遠くに行かないで あなたを待ってんだ 年を重ね迷い道 応えてくれないか ねえ ねえ ねえ 曖昧な哀は溶かし煉って いつかを夢見よう。 熱を焚べよう。この先も あなたの彩(いろどり)を混ぜたら 哭け 哭け 届くまで 聴け 聴け この声を 追いかけっこ もっとしようよ 阿呆晒せ もう一度 哭け 哭け 届いてよ 歌え 歌え あの日々を 澄ました澱まぬ愛に 応えてくれよ 哭け 哭け 哭け 泡沫の夢を 単純な愛を解かし煉って 此処で謳いましょう 月の満ち欠けの先で 姿を見せて