隣合って歩いた街角 だから一歩先が見つからない 届く喧騒も 過ぎる輝きも 君を失くしたまま 遊歩道 やけに冷えた手を感じてた 行き交う人の真ん中で 迷子みたい セピアでカラフル いつか見た映画 そのポスター 色褪せ風に吹かれてた 隣合って歩いた街角 だから一歩先が見つからない 灰に覆われてくすむ空模様 いっそ降ればいいのに 空は無口なまま チクタクお揃いにしてた腕時計 未来へ 進み続けてる 理由なく 久しぶり、飲んでみた 甘いミルクティー こんなにも味気ない 冷めきったせいにした ひとつ季節が巡りかけて 姿見せるよ渡り鳥が だけど旅立ち 見送ったわたし あの日笑った頬の火照りさえ忘れた 胸を空虚にしてく思いは 寂しさって名前かも知れない 透けて消えかけている恋のなか 色を探していた 隣合って歩いた街角 だから一歩先が見つからない 届く喧騒も 過ぎる輝きも 君を失くしたまま 今日も、回ってゆく