どうでもいいことさ 深く息を吸って 吐いた煙に混じる熱のよう ポケットの88円 缶コーヒーすら買えないな どうでもいいことが 繋ぐ意味を知って 撒いた言葉に閉じる心模様 フラットの88鍵 乱暴に踏まれたダンパー 帰り道の本屋で立ち読み 手にした本 目眩 外は梅雨 光の街の隅でぼんやり ぼかした本音は帰路を失くす 煙の熱を取り戻す日が来るかな 行き場をなくして 服を編む彼女も 迷わずに帰る日が来るのかな 煙の熱を取り戻す日が来るかな 逃げ場をなくして 膝をつく僕らも 惑わずに歌う日が来るのかな 風に揺られ花びらが 散ってしまっても 大地に張る根は 動かないんじゃない そう思うよ