明けても暮れてもひきあう 掛けられた呪いの様 うまく回らない頭に 血が英気を運ぶまで 意味を持たない傷だらけのかご 取れかけた錠前 ズタボロの自転車で 坂の多い田舎道 林の宿り木 陰から虫けらの音 前から好きになってたんだ 誰かに言いたかったんだ 紙を 滑るペン先が わたしを伝えてる 日陰の中から 送る視線が 楽しそう 日がなひぐらし うたって 生きるのも難しい うまく回らない指と 今日は少し先まで あたり構わず 音を鳴らし 日に照らされる 人の形 影も溶けて 夜が来るとまた 祈りも溶けて 朝は露払い 髪が 焦げる程の太陽 わたしに伝えてる 日陰の中から 送る 助け求める合図 振り切る 狭い迷路で いつも 迷う視線が 楽しそう いつも 目 回りそう いつも 目 楽しそう