死に急ぐ者たちを 両手で馬鹿にしたのは 裂傷が霧になり 舞い散る街で耳を塞ぐのは 僕はもうこの世界に 見捨てられたような気がしたから 桜を待つ過去の死体が 綺麗だったから 必死に生きて産み出した 僕の汗水たちが なんの価値も無い振りをした ままお金に変わっていく 嫌いな人へのお愛想も 大好きなあの人への手紙も 削り落とした命が吸い取っていく あなたの肌が愛しく心で打ち上がる 痛みが溶けるように 過去になっていく 僕が僕である理由を 傷だらけの胸に塗り込んできた もう誰の気持ちもわかりやしない 雨で溺れかけた両足が動かないから ゲボを吐きながら 泣き出した砂利道を思い出した 耳をすませば仲間がいて 電話先にはあなたがいて こんな日々を 何年待っていただろう? 生温い命で随分悩んだみたいだ 体温と優しさで全て花になった しょうもない日々で悩んで 捨て去った者たちに蔑まれ 本当にしょうもない 人生だったのだろうか そして今夢を諦めた 愚か者たちが救われる日を さよならで奪う世の中は お金で満たされた耳じゃ聞こえない