昼か夜かもわからない世界の狭間 伸びるツタが壁を覆ったあばら家 また会う約束をしたあの子が笑う 軒下に散らかる割れた瓦 うだるような8月 に不用意に近づく つんざく声で夜を連れてくるカラス 二人きりの世界で内緒話 思い出す度に酷い立ちくらみ 陽炎みたいに揺れる歪んだオブジェ 夢の浅瀬で繰り返す逢瀬 昼か夜かもわからない世界の狭間 伸びるツタが壁を覆ったあばら家 また会う約束をしたあの子が笑う 軒下に散らかる割れた瓦 水に溶かした ジュースで交わした盃を 見つめ合う向日葵掻き分け探す記憶 一途になればなるほど体が透き通る 虫食いのアルバム 感情だけが色濃く残る 昼か夜かもわからない世界の狭間 伸びるツタが壁を覆ったあばら家 また会う約束をしたあの子が笑う 軒下に散らかる割れた瓦 常に照る太陽 まるで夢の内容 輪郭がないかの様に滲んだ色 薄れゆく体温 あの日から迷子 思い出せずにいる あの日の答えを