ただ僕らはつくっている ただ僕らはつくっている 何をつくっているかは知らない 鉄の板に釘を打つ ああ そこは黒で塗ろうか 何をつくっているかは知らない 休みなくつくっている 嵐の中 火の雨の中 夜は怖いから お薬飲んで眠ろう 世界なんてもんはちっとも僕らを 見てはいない これが僕らの人生でちょうどいい なわけがないだろう まだ ある日 僕らがつくっていた 「それ」が動き出した ようやく何をつくっていたか ️わかった ゴーゴーと音を立て 僕らがつくっていた「それ」は 僕らごと僕らのまちを焼き始めた 僕らのこの想いをあんたらが 知るわけない 見上げれば笑うあんたらが見えた 世界なんてもんはちっとも僕らを 見てはいない これが僕らの人生でちょうどいい なわけがないだろう まだ 私はただ見ている 画面越しにただ見ている ただ見ているだけ