手首切って不浄断って嗤う 脈に届き消える動悸と焦燥感 赤い黒い痛い憂い眩暈 傷を辿り落ちる液状安定剤 さぁ 脈拍の減衰を 断 感覚の寛解を 断 存在の証明を 断 靄のかかる視界 死んでみたい死にたくない 断 生きて居たい生きて痛い 断 切りたいけど切りたくない 断 救済を求めていた 私のこの左手は もういらないの 逢魔刻に染まる私のショーケース 暗くていつも息苦しい 死ねないくらいの 深い傷を隠して 春の世迷と笑っている 不幸切って不浄縫って繋ぐ 浅い傷を笑うお前らのせいだ 赤い腫れた線を擦り開く 布に滲む赤い油絵の啼泣 さぁ 脈拍の減衰を 断 感覚の寛解を 断 存在の証明を 断 息をしてる死骸 死んでみたい死にたくない 断 生きて居たい生きて痛い 断 切りたいけど切りたくない 断 誰かと手を繋いでた 震えるこの右手には 手錠がかけられてるようで 自由を求め刻んだ 幸せ望み描いた 赤い十字架 逢魔刻に染まる私のショーケース 狭くて痛くて愛おしい 死にたいくらいの 大きい病みを抱えて また春を迎える 紅く染まる私のワンピース 綺麗で嫌いで美しい 死んでしまいたい 私なりの悲鳴を 春の世迷と笑わないで