修羅の山路を えっちらおっちらと這う あても無く 彷徨い 途方に暮れ 憂れ 熟れ 腐りゆく 髑髏が ごろり落ちる ああ 狂い散れ 悔い散らせ 情けないお陀仏よ 我先に蝕む 蟻の群れ 歪に朽ちる柘榴は 無念の涙さえ流せず 死に絶える ら ら う ら ら どくり 血の膿に疼く 身侭な恨み節 見るも耐えれぬその姿 滑稽無惨の猿芝居 がらんどうの悔恨など 痴れ言さ 飢えた山路を えっちらおっちらと這う 野垂れ死ぬ 肉の実 嗅ぎつけて 腐り果て 為す術なく どろり融ける 狂い散れ 食い散らせ 今宵は 愚者の宴 舌の痺れるような 毒の蜜 さあ狂い鳴け 泣き散らせ 暗夜の灯は今 憐れな肉塊を救うだろう