振り返らない君の影を ただ想ったんだ 甘く香る思い出に 消えないで いつもの交差点 彩る君の声 代わり映えのない日常に尊さが 溶ける 流れる言葉は華のようで 滲んでいった日々 追いかけた それは1ページの物語 揺れる陽炎 あの雲間に陽が差し込んだ 笑って泣いたりしたって 忘れてしまうのかな? 風が吹いていく 進む先へいざ駆け抜けて 愛おしい日々に踵を返さないで 前を向くんだ 聴き慣れたチャイムを 口ずさんでいた 背伸びして見栄を張る君が 好きだったな たまには帰り 寄り道して ふざけ合う日もあって 陽が落ちる前にした約束は 今もそのままでいいから 透明な鍵を握りしめた 青空の下で 惹かれ合うように 君と出会ったんだ 足並みを揃えていたって 忘れてしまうのかな? 夕凪の中 感じた体温が まだ残っていた 手を取り合って分かち合った あの日々は記憶の狭間で 何者でもない僕たちが描いた この物語は永遠になった 揺れる陽炎 あの雲間に陽が差し込んだ 笑って泣いたりしたって 忘れてしまうのかな? 遠ざかっていく 足音に耳を傾けてみた 愛おしい日々に踵を返さないで 胸にしまっておこう 揺れる蜃気楼