夕焼け小道に 並んだ二つの影 つぶやいた 「明日私が 消えてなくなったらどうする?」 なんてさ 冗談だよ、笑ってさ誤魔化して 見透かされないように早足で 追い越した 当たり前なんて 触れられる距離じゃ気付けないから 近くて遠いこの距離を利用した (つかった) 悟られないように 春が来ても夏が来ても あなたと二人 寄り添っていたいから 瞳の奥の本音を覗いては望んだ 紡ぐ音も、纏う空気も 宝物だよ どうか笑っていて はなればなれになっても 遠くから手を取って 真っ直ぐ見つめるその眼差しにすら 俯いた もっと気楽に考えられたなら 欲張り、なんてさ 踏み出せない気持ちが苦しくて 戯け話だったら笑わせられるのにな 当たり前だから カタチ残して刻みつけた あなたとここまで歩んできた日を 忘れてしまわぬように ねぇ 建前と本音 嫌われないように 繕っても 濁ってる 笑っても 晴れないな このままじゃダメだ 私、言わなくちゃ 秋が来ても冬が来ても あなたを側で 見届けていたいから 心の奥の本音を解いては届けた 惑う理由も、噤んだ口も ありのまま今 全部伝えるから こんな私でよければ これからも手を取って