中央線コスモスクエア駅 出すべき書類を確認しながら 体も不安もエスカレート 口には祈りの言葉 待ち伏せのエホバの証人たちが 聞いてくる 「クリスチャンですか」て あえて英語で「Fuck off」 抜けて左方向 暗い入口が見えて来る 口ずさむサイモン&ガーファンクル 「Hello darkness my old friend」 名前を持った「僕」てのは消えて あの辺に転がってる「外人」 に変わる空間 待ち合わせ室の着信音 「ゴメン いま入管」 人種と税金で人間か排菌に 僕らを分ける無表情の職員 その顔にキスかパン〇 妄想 12時に来たのにもう3時 横で泣くあかちゃんと 泣き面のお母さんに Jangan menangis (泣かないでください) 外人たちが入管で歌うララバイ 長く居られると良いね いつかホームになれると良いね 大丈夫 僕はオッケーオッケー 君もきっとオッケーオッケー 長く居られると良いね いつかホームになれると良いね 大丈夫 僕はオッケーオッケー 君もきっとオッケーオッケー 君も、僕も あなたも、彼らも 僕らオッケーオッケー 君もきっとオッケーオッケー 中央線本町駅のホーム 黄色い肌を盾に人混みに溶け込む 肩がぶつかったら日本人か観光客 関係なく中指 What? You thought you knew me? いや、それはもちろん嘘 言うよ「すいません」と そのたびに気になるアクセント、 いやアクセント 間違ったまま並んでる 恥ずかしい エスカレーターの先で助けにきた 彼女にランデヴー 「今日はどうだった?」掴む手 僕らの肌の色を比べる周りの目 彼女は諦めたそう Soulを持った一人の人間じゃなく 憧れと フェティッシュに見られてしまう 現実 キス 横では褐色肌の人が職質 身分証を無くした彼に貸す在留 カード Obrigado 僕の在留期限を見た彼の言葉 長く居られると良いね いつかホームになれると良いね 大丈夫 僕はオッケーオッケー 君もきっとオッケーオッケー 長く居られると良いね いつかホームになれると良いね 大丈夫 僕はオッケーオッケー 君もきっとオッケーオッケー 君も、僕も あなたも、彼らも 僕らオッケーオッケー 君もきっとオッケーオッケー 君も、僕も あなたも、彼らも 僕らオッケーオッケー 君もきっとオッケーオッケー