浅く吸い込んだ息が 肺に馴染まずに咳き込む ロックンロールと二人きり 街灯が照らす深海をゆく 心配は何も無いようで あるよ 手の鳴る方向へと 馬鹿みたいに進む 信号待ち 歩くことを 待ってる訳じゃない 歩かなくちゃ辿り着かない 場所をいつも待っている 悲しみは要冷蔵 日持ちはしない 息苦しさも結局 気持ち次第 空車のランプと 歩道際の花束 あなたがいない間に ビルは 増えたり減ったり 街並みは生き物みたいに からだを揺らした 青い空でも行けるでしょう? 怖くないから 互いを知らない今日を 思いながら歩くの 煙草が燃えて ようやく 満足に息を吐き出す 流れ出した 雑踏に 目を向ける ロックンロールと二人きり 終電間際の改札に滑り込む 青い空でも行けるでしょう? 怖くないから 互いを知らない今日を 思いながら歩くの