戻らない季節の輝きを 過ぎゆく一日の儚さを はしゃぎ過ぎた夕暮れの寂しさを あなたがおしえてくれた 眠りまた目覚める喜びを 踊りだしたくなる音楽を 運命さえ飛びこえる驚きを あなたがおしえてくれた テーブルの向こう あなたが笑って お皿の湯気 宵闇の風 犬が鳴いて 飽きるほど繰り返し、いつかきっと この景色に嫉妬して涙をこぼすの ここを去るとき ぶつかり合うことに疲れたら 黙ってそっと…手をつないで 言葉よりもなぜかずっと伝わること あなたがおしえてくれた 心破れそうな悲しみを 何にも救えない悔しさを 私というこのよわき人間を あなたがおしえてくれた それでも私は心を捨てずに 信じながら つまずき泣いて もがき生きる 窓から見上げた月に願いましょう どうか、あなたがいつまでもやさしい夢を 見られるように 形ある今日はすべて消える 風が私を嘲笑っても ただ愛することでしか生きられないのだと あなたがおしえてくれた