カーテンを閉めた 君の機嫌が悪い日のこと 思い出していた 寒いのが嫌いで 暑いのさえ嫌いな わがままな笑顔が好きだった 片付かない部屋に お揃いの部屋着 伸びた爪 目に入った前髪 紺色の毛布を取り合って はしゃいだ あの日々が雪のように 溶けてなくなる 形は消える 君のいたはずのスペースが 埋まっていく 香水の匂い ほくろの位置 思い出せることだけが 増えていく いつまでも 耳元に残った 最後の言葉が いつからか当たり前じゃなくなって 優しさも 悲しさも全て 白く染められるのなら あの日の「さよなら」に さよならを 約束をしてた夢の続きは 他の誰かと叶えていくんだろう 冷たくなったまま 息を引き取った この部屋の空気だけが 日々も君も何もかも見えなくなる 2人で歩いた足跡も消えていく 「優しくしないで」 突き放した その言葉すら 抱きしめたままでいる いつまでも耳に残ったままの 最後の言葉が消えない 確かにここにあり続ける過去を 抱きしめたまま眠る いつまでも 耳元に残ったあの日の言葉が いつからか当たり前じゃなくなって 優しさも 悲しさも全て白く染められるのなら あの日の「さよなら」に さよならを 君のいない日々に 溶けて馴染んでく