愛の灰 散らかる心と部屋が灰色に染まる 吸い込むその度に命が 終わっていくなら それでよかったのに 肺の奥まで満たされていく 息苦しくて楽になる 覚めないままでよかったのに あの夜で終わってしまえたら 焼け落ちた愛はそのままで 崩れていく 触れた指先から朽ちていくように 舞い上がる愛の灰で煤けても 洗い流せない心で 息をしている この心臓が止まるまで 色の無い日々を あなたが連れてきた寂しさ きっと還ることはないでしょう 借りてきたような 想いじゃなくて ただ 本当を知りたかった その瞳が何もかもを映さなくなった その訳を 壊れていく その温もりがまだ在る場所から 纏わり付く灰で爛れては掻き毟り 血塗れのまま 息をしている 少し冷たくなったこの部屋で あなたが連れてきた寂しさと 二人きりで 離れないままずっと 命が終わるまで 散らかる愛の灰