言葉では伝えきれない 全てなど伝えきれない こんな思いじゃ誰にも愛されない 優しさを知りながら 甘えるだけの僕に 与えられるものなどあるのだろうか もしも君が今夜の雨に 一人で濡れていても 傘を差し掛けるために 歩き出すことさえ出来ない だから僕は祈ろう 君の為に祈ろう 土砂降りの雨 汚れた靴 ぶつかる人の波 だから僕は祈ろう 君の為に祈ろう たとえそれが君の愛した誰かとみる 幸せでも 今、君はどんな風に どんな孤独の中で 何を思ってため息こぼすのだろう 声を失くした僕は 太陽に背を向けて 歌うことすら忘れたただの男 朝のラッシュ押し潰され 重い荷物に 指がちぎれそうになる君を 抱きしめることさえ出来ない だから僕は祈ろう 君の為に祈ろう 電車の窓 乱れた髪 真っ直ぐな瞳に 青空が見えたなら 笑顔になれますように たとえ夢に届かぬまま立ち尽くした 涙の日も 僕は祈ろう 君の為に祈ろう 眠りにつく小さな手が 温かいように 痛みに震える夜 無力に嘆いた日も 君を想うこの気持ちは 偽りなくここにあるから 君の今を祈ろう たとえそれが君の愛した誰かとみる 幸せでも