狭い部屋の中 空を眺める君は どこか悲しげに呟いた 「この街の向こうに どんな世界があるのかな?」 あの日の僕は何も言えなくて ねえ、準備はいい? 忘れ物はない? 何もいらないけど さあ、目的地は あともう少しだ 目を開けてみて 視界を埋め尽くす大地 透明よりも澄んだ空気 どこまでも続く 青空に手を伸ばして 六畳の部屋に描いた 色とりどりの この景色の中へ 僕と旅に出よう <♪> どんな壮大な景色より 君がいる この部屋が好きだから 手を伸ばせば 壁に触れてしまうけど やがて色褪せてしまうけれど 風吹く草原も 切り立つ渓谷も 朽ち果てた遺跡さえも 今、二人の目の前に ねえ、窓の外は いつもと同じ 変わらない街並み でも、心の中 どこにでも行ける 目を閉じてみて 雲よりも高い世界樹 七色に光る湖 どこまでも続く海原に 手を伸ばして 六畳の部屋に描いた 水彩色のこの景色は いつか消えてしまうけど 次の目的地はどっち? 君が望んだその景色を 何度も僕が描き出そう